働きながら世界を旅する<#6ボツワナ・ザンビア編>
当社は1999年の創業以来、場所や時間、生活環境に縛られることなく、社員一人ひとりが最大限の能力を発揮できるよう取り組んでいます。
フルフレックスやフルリモートの実施、育児・介護との両立支援、さらに近年では国内外でのノマドワークなど、多様な働き方を社員とともに実現しています。社員が仕事と生活の両方を充実させることで、お互いによい影響を与え合い、組織全体の生産性と業務品質の向上に貢献しています。
この連載では、社員が自分らしい働き方を模索し、実践している様子をお伝えします。
はじめに
こんにちは。イーライフシンガポールオフィス所属のグローバルコンサルタント 坂元です。
私は2023年から念願のノマドワークを始めていて、月に2~3カ国を訪問し、その地での生活を体験しながら仕事をしています。
本ブログでは、私の海外ノマドワークの体験を通じて、仕事とプライベートのバランスを取る方法や、訪問した国々の文化、地元の人々との交流について連載していきます。
第6回目は、ボツワナ共和国・ザンビア共和国でのノマドワークの様子をお届けします。
今回、私がボツワナとザンビアを訪れたのは、それぞれの国が持つ壮大な自然と文化の多様性に心惹かれたからです。また、アフリカの国々が抱える課題と成長の可能性を直に感じ、その経験を仕事に活かしたいという思いもありました。さらに、VISAが不要で、ネット環境が整っている点も、これらの国を選んだ理由の一つです。
ボツワナ共和国について
ボツワナは、アフリカ南部に位置する内陸国で、面積は56.7万平方キロメートル(日本の約1.5倍)、人口は約267万人です。
世界有数のダイヤモンド産出量を誇るこの国は、豊かな自然と伝統文化が魅力です。特に世界遺産に登録されているツォディロ・ヒルズでは、「砂漠のルーブル」と呼ばれる古代の岩絵が点在しており、人々の信仰や生活の痕跡を垣間見ることができます。これらの岩壁絵は科学的な測定から紀元前4000年頃のものと推定されているというから驚きです。
ツォディロから1,300kmほど離れた首都ハボローネでは、現地の人々との交流が特に印象に残っています。ビリヤードやクラブでにぎやかな時間を一緒に過ごしたり、ハウスパーティーに招待してもらったりする中で、彼らの温かくフレンドリーな人柄に触れることができました。特に、パーティーで地元の伝統的なダンスに加わったときは、言葉や化の壁を超えた一体感を感じることができました。
現地の文化を深く知りたいという思いから、積極的に現地の方々に声をかけ、一緒に食事をしたり、遊びを通じて日常に触れる機会を作るよう心がけています。こうした交流を通じて得られる発見や学びこそが、私にとって旅の醍醐味です。
ザンビア共和国について
ザンビアは、ボツワナの北東部に位置し面積は75.2万平方キロメートル(日本の約2倍)、人口は約2,057万人ほどです。多民族国家であり、72もの民族グループが存在し、多様な言語と文化が共存しています。それにもかかわらず紛争等はほとんどなく、治安は他のアフリカ諸国と比べても安定していると言われています。
主要な輸出品は銅で、豊富な鉱山資源に恵まれていますが、一方で深刻な貧困問題を抱えているようです。政府や国際機関による農村部の支援など社会基盤の改善が期待されています。そんなザンビアでは、アフリカの大自然と文化的多様性を象徴する観光地が数多く存在します。
首都ルサカでは、伝統的な結婚式に参加する機会に恵まれました。色鮮やかな衣装に身を包んだ参加者たちがダンスや音楽、そして独特の儀式を次々と繰り広げる様子は、忘れられない異文化体験となりました。この結婚式を通じて、家族や地域社会の結びつきの強さを実感するとともに、個人よりもコミュニティを大切にする価値観を学ぶ機会となりました。
その結婚式で知り合った女性の家に招かれ、ザンビアの家庭料理を楽しむ機会もありました。ザンビアでは、トウモロコシを原料とした主食「シマ」が広く食べられており、水分を多く含んだふっくらした食感が特徴です。出来立てを手でちぎり、牛肉や魚、野菜の煮込みなどの副菜と一緒にいただきます。私も地元の人々と食卓を囲みながら、この国の文化と人々の温かさを深く感じることができました。
近年、都市部ではパンやポテトフライなど食の多様化が進み、コメも主食として浸透してきています。シマは調理に手間がかかる一方、コメは簡単に炊けることから、都市部での人気が高まっているようです。それでも、シマは依然としてザンビアの人々にとって重要な主食であり、食卓から完全に姿を消すことはありません。このような食文化の変化は、ザンビア社会の近代化と伝統の共存を象徴していると感じました。
宿泊先の選び方とネット環境の重要性
発展途上国でのノマドワークでは、宿泊先選びが仕事の成否を大きく左右します。私は安定したネット環境を最優先に考え、ホテルよりも現地の裕福な家庭が運営するホームステイやAirbnbで探し、レビューをじっくり読んで選ぶことが多いです。このお陰で、オンライン会議やデータのやり取りがスムーズに行えました。
さらに、近くにスーパーマーケットやコンビニがあるかどうかも重要なポイントです。キッチン付きの宿泊先を選べば、仕事の合間に手軽に料理ができ、時間を有効活用できます。このような環境は、業務効率を高めるうえで非常に役立ちます。
効果的なコミュニケーションツールの活用
時差のある複数の地域と連携するノマドワークでは、業務を効率的に進めるために以下のツールを活用しています。
Googleカレンダー:
複数のタイムゾーンを一つのカレンダーで管理できるため、日本時間、現地時間、さらにターゲット市場やパートナーがいる地域の時間を一目で把握できます。これにより、打ち合わせのスケジュールや、事前に必要な作業やアクションを複数の時間軸で効率的に管理することが可能です。今回の業務でも大いに役立ちました。
社内チャットツール:
リアルタイムでのコミュニケーションに最適で、ちょっとした質問や依頼にも素早く対応できます。打ち合わせほど堅苦しくないため、軽いやり取りが必要な場面で特に便利です。
プロジェクト管理ツール:
プロジェクトの進捗やスケジュール管理だけでなく、クライアントからの質問や依頼を一元的に管理するために欠かせません。クライアントやパートナー企業との連絡も、プロジェクト管理ツールを通じて効率的に行っています。そのため、メールは新規のやり取りを除いてほとんど使用しません。
ボツワナとザンビアでの滞在は、文化を楽しみながら仕事にも全力で取り組めた、とても充実した時間でした。次回をどうぞお楽しみに!